ウチダケ式の「不動産買取り」とは
先日、鹿児島市の分譲マンションの1室を買取ってほしいという買取り依頼がありました。
お客様は、当社以外にも大手2社に査定を依頼されており、それぞれの買取額は1,300万円でした。
お客様は、「仲介で売ると時間がかかるし、不動産屋とのやり取りが面倒」という理由で、買取りを希望されていました。
確かに買取りには、短期間で現金化できるという大きなメリットがあります。
ただ、買取りは仲介に比べて手取り額が減ることが多いので、当社スタッフはお客様の話を聞きながら、「本当にこれで良いのだろうか」と考えていたようです。
当社の査定額も最初は他社と同じ1,300万円。
しかし、当社スタッフは「少しでも手残りを増やしてあげたい」という強い思いで、他の買取り可能な不動産会社に声を掛ける提案をしました。
お客様に「1週間だけ時間をいただければ、さらに高く買ってくれる会社を探します」とお伝えし、動き出しました。
しかし、結果は予想以上に厳しいものでした。
あてにしていた会社も在庫を抱えており、5社に連絡を取りましたが、どこも良い返答をくれませんでした。
それでも諦めず、当社スタッフは自社の買取り価格を高くできないか?と検討しました。
リフォーム業者(クロス屋、大工、電気屋など)と何度も打ち合わせを重ね、リフォーム費用を抑える方法を模索しました。
その結果、当社としては最大限の1,350万円での買取り金額を提案することができました。
他社よりもわずか50万円高いだけかもしれませんが、お客様にとっては大きな違いです。
嬉しかったお客様からの言葉
買取り成立後、お客様からいただいた言葉が忘れられません。
「高い査定額を出してくれたことも嬉しいですが、一生懸命私たちのために動いてくれたことが本当にありがたかったです。
他に査定を依頼した不動産会社は金額を出してくれただけでしたが、こちらは違いました。」
この言葉を聞いたとき、私も胸が熱くなりました。
お客様の期待に応えたいという当社スタッフの思いが伝わったのだと感じました。
「お客様の利益になるにはどうすればいいかを考える」という当社の理念を、当社スタッフが実践してくれたことが本当に嬉しかったです。
そして、誇りを持って仕事に取り組む当社スタッフの姿を見ることができたのも、私にとって大きな喜びでした。
確かに買取りは不動産会社は安く買いたいし、売主は高く売りたいので利益相反してしまいます。
しかし、その中で「どうすればお客様にとって一番良い選択肢になるのか」を考え続けることが、私たちの使命だと改めて感じました。
今回の経験を通して、不動産の売却は単に金額の問題ではないということを再認識しました。
お客様との信頼関係を築くこと、そしてその信頼を裏切らない努力を続けることが何より大切だと感じます。
これからも「お客様のために」という思いを胸に、全力で取り組んでいこうと思います。